2026年7月8日(水)、たつの市・龍野経済交流センターにて、2026年度7月例会を開催しました。
本例会では、「~運とリスクの実感~」をテーマに、現代社会における不確実性と、一人ひとりの意思決定との関係について、講義と体験型プログラムを通じて学ぶ機会を設けました。
講師には、西兵庫信用金庫の津田様をお招きし、金融機関の視点から見たリスク判断についてお話しいただきました。
開催レポート

本例会では、社会や経済の不確実性を背景として、参加者が自身の体験を通して「運」と「リスク」の関係を実感できる設えを企画しました。講演だけでなく、「同じ行動でも結果が変わる」「リスクを取ることでチャンスが生まれる」ことを体感していただくことを狙いとしたオリジナルのシミュレーションゲームを作成・体験いただきました。
例会のポイント

1. 時代の変化と「運・リスク」の捉え直し
現代社会やビジネス環境は、AIの進化や経済の変動、自然災害など、急速な変化と不確実性に満ちています。本例会では、こうした時代の変化を前提として、「自分の力だけでは制御できない部分」が私たちの成果や選択を、思っている以上に左右しているという事実を、参加者全員で共有しました。
2. 地域金融機関の現場から見た「リスク判断」
例会前半では、西兵庫信用金庫にお勤めの講師をお招きし、「リスクに関する講習」を実施しました。融資審査の最前線で働く講師の視点から、どのような観点でリスクを捉え、どのように意思決定を行っているのか――実務家としての語りを交えながら、机上の理論だけでは見えにくい「現実社会におけるリスク判断の基準」を学びました。
3. ホテル経営ゲームで「運」と「リスク」を体感

例会の中盤から後半にかけては、「運とリスクを体感するホテル経営ゲーム」を実施しました。
ゲーム内容としては、手元資金や借入の状況をもとに、経営方針や保険加入の有無を自らの判断で選択してもらいながら、ゲーム内で用意していた観光需要の変動、競合の出現、設備トラブル、自然災害、金利上昇といったイベントにより、同じ外部環境であっても、事前の判断や備えによって、その後の結果が変わるといったゲームとなっており、参加者それぞれで全く異なる意思決定をされていました。
4. 振り返りによって、「判断の根拠」を言語化
ゲーム終了後には、各チームの結果や意思決定の過程を共有し、成功・失敗の要因について振り返りを行いました。
「なぜその結果になったのか」を言語化し、単なる体験で終わらせず、実社会に応用できる学びへと昇華させるためです。限られた情報や不確実な状況下で、どう考え、何を選び、なぜその結果になったのかを言葉にする――このプロセスを通じて、参加者の皆様それぞれの判断力は一段と磨かれたのではないかと思います。
まとめ
現代は、AIの進化や経済の変動、自然災害など、変化と不確実性に満ちた時代です。努力だけでは制御できない「運」の影響は、私たちの想像以上に大きい――その一方で、運を恐れ、何にも挑戦しないことは、私たち自身から成長の機会を奪います。
今回の7月例会は、「運」と「リスク」の関係性を、知識としてではなく体験として学ぶ機会となりました。
文責:西播磨発掘委員会 重田 直人

